2012年9月30日日曜日

イノシシBBQ

窓の外は台風17号が一時間くらい大騒ぎしていたが、今は嘘のように静か、さっき東京にいる妻からこっちに来てる感じ…と電話があった。
また彼女は、沖縄普天間基地でオスプレイの基地配備に反対している人たちのこと…基地前で座り込みの阻止行動をしている市民を日本のマスコミは完全に無視していることを嘆き怒っていた…外国で起こるこの手のニュースは報道しても、日本の市民が機動隊に排除されけが人が出ていても触れない…ずーっと大本営からの情報を受け流している日本のジャーナリズムって何!?と悲しい気持ちになる…。

さて今日は一日遅れではあるが、どうしても昨日の話しを書きたくてブログの前に座った…。
昨夜の夕飯は何かの記念日か誰かの誕生日のように、突然訪れた野外パーティのようになった。
明日は台風がきて大雨が降り、アートプロジェクトの「巨大アートかかし展」で使う為に小原の農家の皆さんが残しておいてくれたワラ(晴れた日が続きやっと乾いた)が台無しになる!…とにかくワラ集めは昨日しかないというタイミングだった。
午前中から作家の鈴木君、小澤君と小原在住のデザイナー流嶋さん、彫銀作家のまりちゃん、それに僕の5人で旭の良ちゃんから借りた1トントラックと軽トラをフル稼働させて
田んぼをまわり夕方までに軽トラ7台分のワラを積み降ろしした。
途中僕が小原のスーパーマンと呼んでいるおじさん吉村さんが合流し、「アソコの田んぼの川にイノシシが血抜きのために浸けてある、みんなよく働いたんで今夜はイノシシでBBQやろうや…」との提案〜我が家でイノシシを解体し、そのままBBQに突入した。
パフォーマンスアートをしている桜井さんや、まりちゃんの同居人のタクミ君も加わり賑やかな和やかな夕食会が始まった。
まずはイノシシの解体から、20キロくらいで生後6ヶ月の小型で、時期も冬だともっと油がのってうまいそうだが、目の前で皮をはぎ、ここは背ロース(やっぱり油が少ない…)
肉のついたあばら骨(いわゆるスペアリブ)、にわとりの
10倍くらいあるもも肉、少ししか取れない腹ロース(これは吉村さんが明日炒めて食べなさいと家主の僕だけにくれた)、30分もかからず見事な出刃包丁さばきでお皿に肉が盛られた。


   
解体の終わる頃には炭もしっかりとおきて、そのままBBパーティになだれ込む〜絶品はもも肉のロースト、柔らかくてジューシー、ほど良く焼けたところを鈴木君が手際よくスライスしてくれる、それをおろしニンニクを入れた醤油につけ食べるのだが…。
これは全員が一口食べるなり「美味い!」を連発した…吉村さんの話しでは腹をさばく時に膀胱と腎臓を破らないようにすることがいちばんのポイントだそうで、失敗すると肉が臭くなって食べられない…とのこと。
BBQが終わった時、イノシシさんは見事に完全に一匹丸ごとみんなのおなかに入り、ほとんどお肉だけの夕食だったが、あとかたも無く頂いた気持ち良さ…ちゃんと君の命を全て糧にさせて頂いたよ…感謝。

〜このパーテぃのBGM〜
青森県八戸出身の吉村さんに敬意を表し「みちのくの民謡」アルバム〜キースジャレット「ケルンコンサート」〜インドネシア「スンダガムラン」…。
*夜、庭で大きな音を流し、火をたきBBQ…これもまた田舎でしか出来ないよね…。

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